昨年2月、ミャンマーでは政変クーデターが発生、国内全土において市民と国軍との争いが激化。推定100万人の「難民」が避難を強いられている。そして本年2月、ウクライナとロシアの衝突から2か月以上が経ち、多く耳にする言葉が「避難民」だ。国連及び国連高等難民弁務官事務所(UNHCR)によると、「難民」とは、「迫害のおそれ、紛争、暴力の蔓延など、公共の秩序を著しく混乱させることによって、国際的な保護の必要性を生じさせる状況を理由に、出身国を逃れた人々」と定義される。この言葉の違いは何か。これは、ミャンマーが自国内の軍隊から、いわゆる迫害や暴力のなどの危険にさらされている一方、ウクライナは外国であるロシアからの危険にさらされていることによるとされる。ウクライナからの避難民が「難民」として認定されるようになるには、ウクライナが崩壊するなどの理由により保護の必要性があるなど条約の規定に沿う状況になる必要がある。
世界各地でウクライナからの避難民受け入れが進む中、堺市でも4月から新たな支援策がスタート。同20日には、初となる避難民世帯を受け入れた。市営住宅の無償提供や給付金、日本語学習機会の提供などのサポートも行われている。今後、日本はどこまで受け入れ体制を拡充させるのか。行政の対応の差は。ウクライナ避難民が正式に難民認定されることはあるのか。ミャンマーを始めとしたその他諸外国からの「難民」の受け入れは進むのか。ロシアとの関係性への影響は。この問題に国民はどのように向き合うべきだろうか。 |