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加藤均氏 旭日中綬章
受章記念祝賀会

400人が祝う

盛大に開催された受賞記念祝賀会
盛大に開催された受賞記念祝賀会
 前堺市議会議員の加藤均氏 (政治学博士) が平成24年秋の叙勲で 「旭日中綬章」 を受章したことを祝う 『旭日中綬章 受章記念祝賀会』 が3月1日、 帝国ホテル大阪で盛大に開催された。
謝辞を述べる加藤均氏
謝辞を述べる加藤均氏
イブヌ・ハディ氏 レー・クオク・ティーン氏 吉川榮治氏 竹山修身氏
イブヌ・ハディ氏
レー・クオク・ティーン氏
竹山修身氏
北側一雄氏 魚住汎英氏 山岡健男氏 高橋忠義氏
北側一雄氏
魚住汎英氏
山岡健男氏
高橋忠義氏
 加藤均氏は堺市議会議員として昭和42年の初当選以来、 連続11期、 平成23年まで44年間にわたり、 堺市の発展と住民福祉の向上に貢献した。 現在、 特定非営利活動法人 堺国際交流協会、 日越堺友好協会の理事長、 護衛艦いせ後援会・潜水艦救難艦ちはや後援会の会長として活動を続けている。
  堺市長 竹山修身氏、 堺商工会議所会頭 前田司氏、 堺経営者協会会長 西村隆氏、 元通産大臣 堀内光雄氏、 元海上幕僚長 川榮治氏、 学校法人 神港学園理事長 植村武雄氏、 コーナン商事株式会社 代表取締役社長疋田耕造氏が発起人を務めた祝賀会には堺をはじめ全国から約400人が出席、 輝かしい偉業を称えた。
  発起人を代表して竹山堺市長が 「受章は私ども堺市民にとりましても大きな誇り。 本市の更なる発展に向けまして一層のご指導を賜りたい」 と挨拶。
  川元海上幕僚長による加藤氏の経歴紹介の後、 ベトナム社会主義共和国総領事館 大使級総領事 レー・クオク・ティーン氏、 在大阪インドネシア共和国総領事館 総領事 イブヌ・ハディ氏、 海上自衛隊 阪神基地隊司令 海将補 高橋忠義氏、 自衛隊大阪地方協力本部長 陸将補 山岡健男氏、 元衆議院議員 防衛政務次官 魚住汎英氏、 衆議院議員 北側一雄氏らが来賓として祝辞を述べた。
  加藤均氏は謝辞で 「平和を目指した世界各国との国際交流活動、 自衛隊を支援しながら国民の国防に対する意識を高めることなど、 これからも多くの夢を追い続け、 生涯現役で頑張っていきたい」 と語り、 会場からは大きな拍手が贈られた。
発起人と共に鏡開きを行う
発起人と共に鏡開きを行う

社説

人 材 と 人 財
東洋大学学長 竹 村 牧 男 

 東洋大学の国際地域学部は、 文部科学省の平成二四年度 「グローバル人材育成推進事業 (タイプB)」 に選定されました。 国際地域学部は、 テーマ型・課題解決型の学部であり、 その教育理念としては、 「現場主義」 に立ち、 国際的な視野を持ち、 Think Globally, Act Locally (グローバルに考え、 それぞれの地域で活動する) の精神を持った、 「地域づくり」 「観光振興」 に貢献する人間を養成することを掲げています。 この 「グローバル人材育成推進事業」 を通じて学生の海外派遣をいっそう促進して、 多様な異文化にふれ、 日本のあり方を省み、 地球社会の未来を真摯に考えて主体的に行動する学生を、 さらに多く輩出していく所存です。
  国際地域学部では従来とも英語で学ぶ授業を相当多く開設すると同時に、 バンコックのコミュニティのあり方の研究や、 バングラデシュの地下水のヒ素除去、 その他ベトナムやカンボジア、 ヨーロッパなどのフィールド・スタディに取り組んで来ました。 このたび、 さらにその教育活動を充実させていくことができることを喜ぶとともに、 その経験と成果を全学に波及させていきたいと思っています。
  ところで、 大学の教育の場では、 そのように人材育成の語がしばしば用いられますが、 人材の材の字にはやや違和感があるのも事実です。 人間を何かのための材料、 手段のように扱っていて、 自由な主体であるべき人間の尊厳を冒しているように思われるからです。 それで私は 「人財」 の語を用いるようにしています。 もっとも、 この言葉を用いるある方は、 今やヘッドハンティングが日常的になるなど、 物だけでなく人間も市場で取引される対象である、 つまり値段がつけられる、 だから人財だと言われます。 私としては、 その見方にも抵抗感があります。 私はむしろ、 どの人間も社会の共有の財産であり、 値段のつけられないほど貴重な財産であるという意味をこめて、 人財の語を用いています。
  日本天台宗の祖・最澄は、 「国宝とは何物ぞ。 宝とは道心なり。 道心あるの人を名づけて国宝となす」 と言いました。 世に希有な貴金属や文化財等が宝ではない、 学問もあり行動的で慈悲深い人間こそが、 もっとも貴重な宝物だと示したのです。 前途に満ちた学生=人間は、 まさに社会の財産であり財宝であると思います。 そのかけがえのない個人を大切にして、 多様な思想・価値観・文化等に柔軟に対応しながら地球社会のさまざまな課題に主体的に取り組むグローバル人財を育成することに、 全力を傾けたいと思っています。