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昨年9月8日、堺銀座商店街にオープンした飲食物販店「九月八日」。この店は、人気音楽ユニット・コブクロの黒田俊介さんがプロデュースしたことで話題を呼び、全国からファンが訪れる〝聖地〟となっている。
堺の新たな観光コンテンツとして注目を集め、商店街にはかつてない活気が生まれている。
さらに、7月16日に発売されたコブクロの新曲「THIS IS MY HOMETOWN」のプロモーションビデオには、堺東の商店街の風景や店舗、地元の人々が登場。映像を通じて、堺東の魅力が全国に発信された。
この盛り上がりを一過性のものにせず、堺東を「コブクロゆかりの街」として定着させ、地域の持続的な発展につなげようと、堺東商店街連合会は「コブクロが出逢った街、堺東」プロジェクトを始動。その第一弾として、コブクロ結成の地である堺銀座商店街の「九月八日」店舗前に、コブクロの足型モニュメントを設置した。
7月26日に行われた除幕式には、コブクロの黒田さんと小渕健太郎さん、堺市長らが来賓として出席。多くのファンや地元住民が見守る中、モニュメントが披露され、会場は熱気に包まれた。
また、プロジェクトの一環として制作されたキービジュアルは、堺東の商店街や周辺店舗、堺市役所 21階展望ロビー「MI-TE さかい」などに掲示されており、街全体がコブクロとのつながりを感じられる空間へと変貌している。
商店街の関係者は「コブクロをきっかけに、堺東の魅力を再発見してもらえたら嬉しい。地元の人も、訪れる人も、みんなが誇りを持てる街にしたい」と語る。
「音楽」と「街」が出逢い、ファンと地域がつながる―堺東は今、そんな新しい物語の舞台となっている。
2025年は、日本画家・上村松園の生誕150年の節目にあたります。京都に生まれ、美人画の第一人者として、そして女性画家の先駆者として、ゆるぎない名声を築いた彼女の芸術は、京都という町によって磨かれ、大輪の花を咲かせました。千年の都・京都には、長年に亘って研ぎ澄まされてきた美意識が、いたるところに息づいています。松園だけでなく、京都にゆかりのある芸術家たちは、伝統に裏打ちされた美意識に育てられ、これを受け継ぎながら、自らの個性や時代の流れを作品に反映してきました。本展では、京都画壇を代表する上村松園、竹内栖鳳、西山翠嶂をはじめ、京都にゆかりのある明治以降の画家の作品を展示します。近代特有の清新な感性の中に、脈々とつむがれてきた「雅」の美しさを感じていただければと願っております。
西山翠嶂「鶏」期間
9月12日㈮~12月14日㈰
学芸員による特別展の展示解説(予定)
9月25日、10月5日・13日・18日・21日・26日、11月6日・11日・19日・24日・29日、12月2日・10日
各日14時~、詳細は同館まで。
小林美術館
高石市羽衣2丁目2番30号(南海本線羽衣駅・JR東羽衣駅より北西へ徒歩約4分、阪堺電車浜寺駅前駅より南西へ徒歩約8分、浜寺郵便局横)
開館 10時~17時(入館受付は16時30分まで)
月曜休館(祝日の場合は翌平日)
入館料 大人1000円、高校・大学生600円、小・中学生300円
※10名以上の団体は2割引、着物で来館の方は1割引
TEL
072―262―2600
https://www.kobayashi-bijutsu.com/

インド独立75周年を記念した「第3回 堺・インド 児童生徒絵画展『ACROSS BORDERS』」が、8月12日から22日まで堺市役所で開かれた。主催は在大阪・神戸インド総領事館、共催は特定非営利活動法人 堺国際交流協会、協力は堺市、後援は堺市教育委員会。
堺市とインドの児童・生徒が互いの国の文化や習慣を学び、それぞれの視点で表現した作品を一堂に展示。今回で3回目の開催となる。
堺からは市立市小学校3年生や市立堺高等学校漫画文芸部が参加。インドからはカルナータカ州バンガロール市のトライオ・ワールド・アカデミーをはじめ5校が出展した。両国の習慣や風景、生活を題材にした絵画120点が並び、来場者は色彩豊かで感性あふれる作品を楽しんだ。
12日には永藤英機堺市長、在大阪・神戸インド総領事館のチャンドル・アッパール総領事も会場を訪れ、作品を鑑賞した。=写真=
ベトナム外務省で握手を交わすグエン・ミン・ヴー常務次官(右)と加藤敬大副理事長 ベトナムとの交流を精力的に進める認定特定非営利活動法人 日越堺友好協会(加藤浩輔理事長)の加藤敬大副理事長が、ベトナム外務省を訪問し、グエン・ミン・ヴー常務次官(筆頭外務副大臣)と特別会談を行った。
会談でグエン常務次官は、日本が現在、ベトナムにとって最も重要な経済パートナーであることを強調。これまで同協会および加藤氏がベトナム各地で進めてきた経済、教育、文化、労働、人的交流など実務的分野での連携を高く評価した。
さらに、加藤氏に対し、両国の架け橋として地方間協力を一層強化するよう要請。特に、ベトナムのニーズと日本の強みが合致する高度技術、デジタルトランスフォーメーション、スマート農業、クリーンエネルギーなどの環境分野に焦点を当てた協力を呼びかけた。

著者は陸上自衛隊入隊を経て、防衛大学校准教授などを歴任した軍事史学者で、『誰が一木支隊を全滅させたのか』『牟田口廉也とインパール作戦』など、従来無謀な作戦/戦闘を主導したように評されてきた陸軍軍人について、史料や証言を精査し再評価した著作に定評がある。本書は支那事変(日中戦争)や日米開戦からの逆算ではなく、「極限まで研ぎ澄まされた」板垣征四郎関東軍高級参謀の視点から満洲事変を描き直す試みでもある。
柳条湖事件~満洲事変においては石原莞爾関東軍作戦主任参謀の存在がクローズアップされがちだが、著者は「政謀略を担当する板垣、軍の作戦計画立案に任ずる石原」という構図のもと、板垣こそが柳条湖事件「当夜の実行責任者」という前提を確認しつつ(第七章)、第六章では満蒙問題についての南次郎陸軍大臣や本庄繁関東軍司令官からの事件前の訓示等を示して、満洲事変が一部将校によるクーデターとする従来の通説を見事に覆す。そもそも日本の満洲開発は「損をしてでも満洲というところ、満洲に住む人間の生活を向上させたい、という公の精神からでなければできない」、その満洲を狙う共産主義ソ連に対して「今まではただ軍事上のから侵略に備えるだけだったが、今度は思想赤化という危険が加わった」。そのうえで第八章では、満洲建国が陸軍による独断等ではなく「国家的プロジェクト」として行われたことを、筆者は関係史料から読み解いている。
板垣は東京裁判での供述書で「九・一八事件は全くの偶発事件であって、関東軍において計画したことは絶対になく、また満洲国及び溥儀氏の推戴は在住民衆の自然発生的熱意によるものであって、日本政府及び関東軍の作為乃至は強迫による、いわゆる傀儡的なものではなかったことを断言」したものの、田中隆吉や溥儀の「証言」、そして何より自決した本庄司令官に代わる「十五年戦争」の責任者を求める検察側に覆された。「柳条湖事件は動乱の『発端』ではなくて、満洲における多年の無政府状態とそこから生ずる幾多の排日暴行事件から帰結した『結果』であった」(第九章)とする著者も、もちろん満洲事変を全肯定する立場に立つわけではなく、板垣の思想・行動も踏まえ「総力戦時代の限界」「集団心理に基づく思考停止」「統合の未成熟」といった教訓を指摘している(おわりに)。
昭和の戦争のみならず、近代史について議論する際に座右に置きたい一冊である。
日本経済大学准教授
久野 潤
事業内容
堺市の新事業創出支援施設「さかい新事業創造センター(S―Cube)」(大阪メトロ御堂筋線・なかもず駅前)で活動するN.6株式会社は、樹脂・フィルム分野における試作加工の提案型受託サービスを展開している。メーカーや中小企業、商社などの開発部門や開発担当者を主な顧客とする。
同社が手がけるのは、開発案件に応じた試作加工やデータ採取・提供など。多様なニーズに対応する技術力と柔軟性が特長だ。
代表の野村亮氏は、これまで22年間にわたり樹脂業界・フィルム業界に従事。中国では6年間、現地工場の管理を担った経験もある。「自らの経験と技術を活かし、開発現場の力になりたい。一つひとつの案件に丁寧に向き合いたいという思いから、起業を決意しました」と語る。
主力事業は、樹脂混錬コンパウンドとその加工による試作品の製作。樹脂混錬コンパウンドとは、樹脂素材に添加剤を加えることで、耐熱性や耐候性、強度など本来その素材に備わっていない機能を付与し、性能向上を図る技術である。
「長年培ってきた業界経験を活かし、試作段階での機械設定や加工条件のご提案も行っています。試作加工後の各種データを採取・提供するまでが、当社の一貫したサービスです」
S-CUBE入居について
「インキュベーションマネージャーとの定期的な経営相談は、事業の現状把握や将来の方向性を考える良い機会となり、視野も広がります。また、事務局スタッフや他の入居企業との日常的なコミュニケーションも大きな財産。誰かと話ができる環境の存在は心強いと感じています」
今後の展望
「より良い社会の実現をめざし、樹脂試作加工という技術を通じて、社会に貢献していきたいと考えています。今後も一つひとつの案件に誠実に取り組みながら、信頼される企業をめざして努力を続けていきたい」
会社概要
N.6株式会社
代表取締役 野村 亮
堺市北区長曽根町130―42
さかい新事業創造センター
(S―Cube)224号
設立 2024年
資本金 300万円
