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地域産業の発展へ決意新たに

第97回
堺溶接工業協会
総会・懇親会

 堺市およびその周辺地域の溶接関連事業者により、昭和3年に「堺鎔接組合」として発足した堺溶接工業協会は、溶接技術の向上と伝承、技術者の育成を通じて、地域産業や経済の発展に寄与し続けてきた。
  その「第97回定時総会および懇親会」が5月25日、堺区のホテル・アゴーラ リージェンシー大阪堺にて開催された。

懇親会で挨拶する上高原庄二理事長懇親会で挨拶する上高原庄二理事長

 総会では、上高原庄二氏(株式会社庄治工業 代表取締役)が理事長に再任され、懇親会の席上で「大阪・関西万博開催を一つの契機と捉え、業界の発展と地域経済のさらなる活性化に向けて、皆さまと共に力を尽くしていきたい」と決意を述べた。


堺に初夏の風情

蜂田神社で
「風鈴まつり」

 堺市中区の鈴の宮 蜂田神社で、夏の風物詩「風鈴まつり」が開催されている。境内には色とりどりの風鈴約1500個が飾られ、涼やかな音色が参拝客を迎えている。
  この風鈴まつりは、地元住民や近隣の小学生、こども園園児らが協力して毎年行われており、初夏の風物詩として親しまれている。風鈴は境内の木々や回廊に吊るされ、風に揺れて澄んだ音を響かせている。訪れた人々は、その音色に耳を傾けながら幻想的な雰囲気を楽しんでいる。
  奈良、兵庫、和歌山、京都、滋賀など近畿一円から見物客が訪れる人気の催しで、地域のにぎわいにも一役買っている。
  風鈴まつりは、八田荘校区が取り組む地域交流活動の一環。地域の歴史や文化に触れながら、住民同士のつながりを深め、活気あるまちづくりを目指しているという。
  蜂田神社は「鈴の宮」とも呼ばれ、古くは節分祭で鈴の音によってその年の吉凶を占ったという伝承が残る。こうした歴史にちなんで始まった風鈴まつりは、現代に受け継がれる地域の大切な行事として、今も多くの人々に親しまれている。
「風鈴まつり」
7月1日㈫~8月31日㈰
鈴の宮 蜂田神社
堺市中区八田寺町524
(深井駅より南海バス鈴の宮団地東口停から徒歩5分)
TEL・FAX
072―271―1355

昨年は10周年を記念した多くのイベントが開催された昨年は10周年を記念した多くのイベントが開催された


(一回笑うと一日若くなる)(69)
小野田 隆

認知症ケア指導管理士、ケアマネ

介護は突然やってくる
「おとといの夕飯は何だったっけ?」「さっき電話したのに、誰と話していただろう」そんな小さな〝忘れ〟が、やがて日常を大きく揺さぶる兆しになることがあります。料理や運転、家事のミスが増え、怒りっぽくなり、好きだった趣味やテレビへの関心が薄れていく。実はこうした変化は、認知症の初期症状かもしれません。聞こえづらさも見過ごせないサインのひとつです。
  介護は、ある日、何の前触れもなく、私たちの生活に入り込んできます。家族の誰かが、突然〝生きるための助け〟を必要とする日がやって来るのです。原因はさまざま。病気、事故、老い―人は皆、どこかで誰かの支えを必要とする瞬間に出会います。
  私自身、かつては介護をどこか他人事のように考えていました。しかし、遠方に暮らす90歳の母に突然介護が必要になったのです。覚悟はしていたつもりでしたが、その瞬間はやはり慌てました。限られた時間の中で、母の残された日々にどう寄り添うかを考えた結果、幸いにも近くの施設に入居することができ、食生活も安定しました。
  そこで実感したのは「知っていること」の大切さです。介護保険の仕組みや、認知症の行動への対処法、費用の目安など、事前に情報を得ておくだけで、心の負担は大きく変わります。
  介護が始まる多くのきっかけは病気です。脳卒中、認知症、関節や骨の疾患、糖尿病、そして高齢者のフレイル(心身の虚弱)など―いずれも、ある日突然、生活を一変させます。
  介護の進行にはいくつかの段階があります。まずは【混乱期】。生活に異変が生じても、本人も家族もそれを受け入れられない時期です。次に【負担期】。介護が本格的に始まり、不安や疲れが増してきます。やがて【安定期】を迎え、症状の進行とともに在宅生活が難しくなり、施設入居を選ぶ方も。最後は【看取り期】―治療やケアの先に、命を見つめる時間が訪れます。
  当たり前だった日々は、介護によってある日突然変化します。そして多くの介護者が「もっとこうしてあげればよかった」と、罪悪感を抱えてしまうものです。
  でも、罪悪感にとらわれすぎないでほしい。限られた時間を、悔いなく、笑顔で過ごすことが、介護する人にもされる人にも何より大切なのです。
  今日も元気。明日も元気。天高し。笑って、元気を出しましょう。笑顔千両。一回笑うと一日若くなる。「ホホハハハ ホホハハハ」
小野田隆
広島大学卒 岡山県瀬戸内市出身、ケアマネ、認知症指導管理士、兵庫県健康運動推進委員、上地流空手二段、元近畿大学社会学講師、ラフターヨガ普及中


“万博船着場(旧堺港)”
堺 町並み スケッチ(301)
野 村 亜紀子

春の海(堺港)

 大阪・関西万博が始まっています。旧堺港に、万博行きの船着場が出来ました。船に乗って、行ってみたいと思っていたら、子どもが、乗船出来るように手配してくれ、私は家族と共に船舶で万博に行くことになりました。朝から曇り空でしたが上のデッキに行き、動き出すと、寒くて娘の上着を借りましたが、さて、堺~大阪の知り過ぎた景色ですが海上からは見知らぬ、新鮮な風景となってて、堺の大手企業の名の付いた、驚きの大きな会社の建物に感激! 海に面した町に育った幸せを思い、堺市には観光出来る所がまだ有るのに――。さて大阪湾に入り、高速道路や、目立つ建物に見とれているうちに、わずか30分程の船旅は終わりました。家族と共に動き回り、万博会場を見物し、夜のウォーターショー迄見、帰途に。歩数計は一万三千歩。信じられない歩数です。歩く事に自信が付きました。出発地点の堺港は、最近、ホテルが増築され、海岸に沿った二階の遊歩道やレストラン、イルカ館も出来、今、サーカスも来ているとか。人々が楽しむ場所が有るそうです。嬉しいをもらいに行こうかな――。


国防と神社 (86)

日本海海戦から120年

日本経済大学准教授 久野 潤

 本連載(62)で述べた通り、5月27日は明治38年(1905)東郷平八郎司令長官率いる連合艦隊がロシアのバルチック艦隊に大勝し、日露戦争勝利を決定付けた日本海海戦に由来する海軍記念日であった。その折に紹介した通り、現在もこの日あるいは前後に海軍関係の祭典が斎行されているのは、東郷平八郎元帥を祭神とする東郷神社(東京都港区/福岡県福津市)や筥崎宮(福岡市東区)、あるいは一部の護国神社のみとなっている。
  筆者は本年5月27日、秩父御おん嶽たけ神社(埼玉県飯能市)境内東郷神社の平和祈願祭に参列し、記念講演させていただいた。明治28年に木曽の御嶽山より御嶽大神を勧請して当社を創建した鴨下清八は、日露戦争後に東郷平八郎元帥の精神を普及させようと銅像建立を発案。建設資金を募りつつ、東京の東郷元帥邸を訪れること80回余り、ついに銅像建立の承諾を得て、大正14年(1925)完成し東郷元帥自ら隣席のもと除幕された。台座題字「嗚あ呼あ名将」は財たから部べ彪たけし海軍大臣による揮毫で、日本唯一の生前に建立された東郷元帥像とされる。鴨下清八の曾孫にあたる鴨下清司宮司が斎主を務めた本年は、この東郷元帥像建立100年を記念する祭典ともなった。
  そして秩父御嶽神社境内の福寿山中腹に、東郷元帥薨こう去きょの翌昭和10年(1935)元帥を祭神とする東郷神社が創建され、世界平和を祈る拠り所とされた。なお生前の東郷元帥の希望で、昭和4年その福寿山の麓に乃木希典大将の銅像も建立され、また昭和9年にはやはり同じ境内に乃木大将および静子夫人を祀る乃木神社が創建された。東郷元帥の銅像が建立されてから、当社境内は「東郷公園」として親しまれており、他にロシア製大砲や東郷司令長官座乗の戦艦「三笠」被弾甲板など海軍省の下賜品が点在している。
  日本海海戦から120年という節目にもあたる本年も、かつてのロシア帝国を打ち破った先人の苦難や志を、戦前は全国でお祝いされていた海軍記念日の意義と共に想起したい。


S-Cube入居企業紹介
〈時代と共に歩む企業(195)〉

木製雑貨で森林再生に貢献
「地球温暖化防止に寄与したい」

株式会社モコクリエイト
代表取締役
黒川 裕貴 氏

事業内容
 堺市の新事業創出支援施設「さかい新事業創造センター(S―Cube)」(大阪メトロ御堂筋線なかもず駅前)に入居する株式会社モコクリエイトは、国産ヒノキを活用した木製雑貨の企画・製造・販売・卸を展開している。
  代表の黒川裕貴氏は、以前勤務していた木製雑貨メーカーで日本の森林問題に関心を持つようになったという。「森林は地球温暖化の原因とされる二酸化炭素を吸収します。その機能を守るには『伐って、使って、植える』という循環が欠かせません。日本の人工林は多くが利用期を迎えながらも、手つかずの状態です。当社ではこの循環の〝使って〟に着目し、国産材を使った製品づくりを通じて森林再生に貢献したいと考えています」と語る。
  同社の強みは、糸鋸盤を用いて木工糸鋸職人が精巧に切り抜く独自技術。これにより、キーホルダーやマグネットなどのオリジナル商品を製作し、全国のお土産店などで販売している。
  中でも国産ヒノキ製品が人気で、「香りや手作業の温かみが好評です」と黒川氏。木の癒しの力とクラフト感が、多くの支持を集めている。

 

S-Cube入居について

 「S―Cubeでは他業種の入居企業から刺激を受けられ、成長の機会が多いです。インキュベーションマネージャーのアドバイスも心強く、自身の成長につながっています」と黒川氏は話す。

 

今後の展望

 今後はご当地限定グッズや企業とのコラボ商品、ノベルティ展開などを計画中。「少しでも『日本の森を元気にする』企業として取り組みを続けていきたい」と意欲を示す。

会社概要
株式会社 モコクリエイト
代表取締役 黒川 裕貴
堺市北区長曽根町130―42
さかい新事業創造センター
(S―Cube)228号室
設立 2024年
資本金 100万円

職人技と手作業の温もり職人技と手作業の温もり ーオリジナル木製雑貨
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㈱さかい新事業創造センター[S―Cube]は、新事業の創出に挑戦する起業家や中小企業を総合的に支援します。
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その他、創業段階に合わせたお部屋もありますのでご相談下さい。
(地下鉄 なかもず駅・南海電鉄 中百舌鳥駅すぐ)
問い合わせ TEL072-240-3775
https://www.s-cube.biz