次へ

インド古典舞踊オディッシー

ジャヤ・ラーム インド古典舞踊劇

 10月20日、フェニーチェ堺において、スートラ・ファンデーション来日公演・インド古典舞踊オディッシー「ジャヤ・ラーム インド古典舞踊劇 」が開催された。=写真=主催 在大阪・神戸インド総領事館、共催 特定非営利活動法人 堺国際交流協会、協力 堺市、フェニーチェ堺(公益財団法人 堺市文化振興財団)、堺商工会議所、堺市・インド友好議員連盟、後援 堺市教育委員会。
 ニキレーシュ・ギリ総領事は「この素晴らしいホールにおいて、もっとも尊敬するアーチストを紹介することができることは大きな喜びです。インドの伝統文化を楽しんでいただくとともに、この舞踊公演がインドを訪問していただくきっかけになればと思っています」と挨拶した。

 マレーシアを拠点に世界的に活躍するオリッシーダンサー、ラムリ・イブラヒム氏が率いる舞踊団スートラ・ファンデーションにより、インドの叙事詩『ラーマーヤナ』の英雄ラーマ王子の物語を、インド古典舞踊オディッシーの形式で表現した華麗なステージに来場者は独自の伝統文化を楽しんだ。


泉北ニュータウン地域で
AIオンデマンドバスの実証事業を実施

泉北を走るAIオンデマンドバス泉北を走るAIオンデマンドバス

 令和4年6月に設立したSENBOKUスマートシティコンソーシアムの参加企業である南海電気鉄道株式会社と南海バス株式会社、堺市が連携し、泉北ニュータウン地域の鴨谷台と桃山台等を運行エリアとしたAIオンデマンドバスの実証事業が10月から始まった。
泉北ニュータウン地域は起伏のある地形に加え、高齢化が進む中、住民の移動課題の解決と都市魅力向上に向けた取組が求められている。今回の実証事業では、対象エリアにおいてワンボックス車両(客席8名)による小回りのきく輸送サービスを提供することで、住民の移動利便の向上、特に高齢者の外出促進に繋がったかなど、移動ニーズの調査及び検証を行う。
AIオンデマンドバスとは、時刻表や決まった運行経路がない予約型の乗合バスで、あらかじめ設定した運行エリアに停留所を設定し、利用者の予約に応じてAI(人工知能)を活用して効率的な配車を行う輸送サービスである。
AIオンデマンドバスシステムはJCOM株式会社が提供。同社では社内営業員向けライドシェアサービス「J:COM MaaS」を令和2年7月より開始し、堺市を含む全国21拠点(9月現在)で展開しており、運用開始から3年間で蓄積されたAIオンデマンドシステムのデータや運用ノウハウを活用する。

「南海オンデマンドバス 
Supported by J:COM」

■運行期間 来年1月31日まで、9時から18時まで毎日運行(12/31~1/3は除く)
■運行エリア 泉北ニュータウン地域の11地区及び光明池駅、栂・美木多駅、泉ケ丘駅の3駅
■予約方法 スマートフォンアプリ(QRコード)か電話で①氏名②携帯番号③乗り場と降り場④お迎えの時間などを指定。乗車日の2週間前から当日の10分前まで予約可能。
■運賃 大人、小児とも1乗車300円(乳幼児を保護者の膝に座らせて乗車する場合は無料)
■予約専用ダイヤル 080―2423―0972(通話料が必要)


11月 議会日程

2日㈭10時 議会力向上会議
24日㈮10時 議会運営委員会
28日㈫13時 本会議
29日㈬10時 議会運営委員会
 議事の都合により日程などが変更される場合があります。
 傍聴などの問い合わせは堺市議会事務局議事調査課(228―7812)まで


他市からの行政視察

10月3日 掛川市 8名
・総合防災センター事業について
10月4日 浦安市 9名
・Park-PFI(大蓮公園)について
10月4日 秩父市 7名
・Park-PFI(大蓮公園)について
10月5日 合志市 8名
・行政手続きのオンライン化について
10月11日 焼津市 8名
・ひとり親サポートについて
10月12日 焼津市 8名
・引きこもり支援事業について


社説

和平に抵抗するハマス

海上自衛隊第41代呉地方総監
金沢工業大学虎ノ門大学院 教授
伊 藤 俊 幸

 十月七日、「ハマス」がイスラエルに数千発のミサイルを撃ち込み地上部隊が越境、被害者は一三〇〇人を超え、一二〇人以上が人質として連れ去られました。ブリンケン米国務長官は、「イスラエルとサウジアラビアの国交正常化交渉の妨害が動機の一つだったとしても不思議ではない」と指摘しました。
 一九九三年、クリントン米大統領が仲介した「オスロ合意」により、「ヨルダン川西側」と「ガザ地区」にパレスチナの暫定自治区が設置され、翌年には「ワシントン宣言」によりイスラエル隣国で多くのパレスチナ人が住む「ヨルダン」とイスラエルは平和条約を締結しました。世界は、イスラエルとパレスチナの平和共存が実現すると期待したのです。
 ところが二〇〇〇年九月、イスラエル右派のシャロン氏が、エルサレムに立ち入ったことで、パレスチナ人が暴徒化し暴力の応酬が始まりました。オスロ合意の立役者のラビン首相は暗殺され、首相になったシャロン氏はパレスチナとイスラエルを分断する壁を建設したのです。
 一方パレスチナは、二〇〇四年にアラファト議長が亡くなり、穏健派「ファタハ」のアッバス議長が後継者になりました。「ファタハ」は、二〇〇六年の議会選挙で「ハマス」に敗れ、翌年から「ガザ地区」は「ハマス」が実効支配するようになりました。「ヨルダン川西岸」は「ファタハ」が統治を続けており、パレスチナは分断された状況となり、イスラエルとの和平交渉そのものが行われなくなりました。
 二〇二〇年トランプ米大統領が仲介した「アプラハム合意」により「UAE」と「バーレーン」がイスラエルと国交正常化しました。さらにバイデン政権とネタニヤフ政権は、「サウジ」との国交正常化交渉を開始し、「サウジ」のムハンマド皇太子は、「合意に日々近づいている」と九月に発言したのです。
 「サウジ」は、他のアラブ諸国とは違い、アラブ・イスラム世界の盟主といわれる国です。「このままではパレスチナがアラブから見捨てられる」として「ハマス」は大規模攻撃を仕掛けました。十三日には「関係正常化計画は凍結」とのサウジ関係者のコメントが報じられたように、所期の目的は達成したのでしょう。
 イスラエル・パレスチナ和平交渉は進まず、イスラエルとアラブ諸国との国交正常化交渉の進展はハマスのテロを誘発し、これにイスラエルが過剰な報復をして一般市民が巻き添えになる。不幸な連鎖が続いています。