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ICT を活用したケアラー支援プログラム
デジタルディバイド
解消プログラムを実施

 堺市は、大阪府と連携して進める「SMART SENBOKU PROJECT」や、南区の「スマー ト区役所」の一環として、SOMPOホールディングス株式会社・みずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社と連携し、 家族を介護する介護者(以下、「ケアラー」)向けの、ICT活用による介護負担の軽減や悩み・ 不安を相談しあえる仲間づくり等を目的とした支援プログラムを実施する。
 また、高齢者等のICTに苦手意識を持つ方を対象としたデジタルディバイド(ICT利用の可否による情報格差)解消やコミュニティづくりの支援を目的とした体験型プログラムもあわせて実施する。SOMPOホールディングス㈱にとって、本取組を自治体と連携実施するのは西日本初。
〈実施概要〉
■ケアラーズ(在宅介護者)サロン(ICT活用による家族介護の支援プログラム)
  家族を介護するケアラーを対象に、ICT活用による介護負担の軽減やケアラー・被介護者相互の心身の健康と充実、悩みや不安を相談しあえる仲間づくり等を目的とするプロ グラム。
・介護知識・技術の習得や、介護の負担軽減に資する支援アプリ、オンラインカレンダーやオンライン動画等のICT活用について学べる講座
・相談員による1対1カウンセリング
・プログラム終了後の仲間づくりのためのフォローアップ
○日程
6月8・15・23・29日、7月6・13・20・27日
(1回120分 全8回)
○募集人数 15名
■世界を広げるデジタル活用支援講座 すごい検索(デジタルディバイド解消プログラム)
  高齢者等の市民を対象に、ICTに対する苦手意識の緩和と利用促進を目的とし、タブレットを活用した音声検索や画像検索等の方法について楽しみながら学ぶことができる体験型プログラム。
○日程
令和3年6月2・9・17日(1回45分 全3回)
○募集人数 30名
*プログラム詳細は別添資料参照 ※新型コロナウイルス感染拡大の状況を踏まえ、実施期間を変更する可能性あり。
◯実施場所
堺市南区役所2階会議室(南区桃山台1丁1―1)
◯参加無料

大阪労災病院
看護週間行事

 5月11日から14日まで、大阪労災病院(田内潤院長・堺市北区長曽根町1179―3)では「看護の日」を記念した看護週間行事が開催された。
 今年の看護協会のテーマは「だから、私は看護を選ぶ」。
 期間中、新型コロナ感染対策を実施し、入院患者・外来患者へ記念品をプレゼントする「ナイチンゲール生誕祭」や、患者、その家族から届いた「心温まるエピソード」、同病院看護師の「看護職のやりがい」などのパネル展示が行われた。


6月 議会日程

4日㈮10時 本会議
7日㈪10時 本会議
終了後 議会運営委員会
8日㈫10時 本会議
終了後 各常任委員会
11日㈮10時 市民人権委員会
産業環境委員会
14日㈪10時 建設委員会
文教委員会
15日㈫10時 総務財政委員会
健康福祉委員会
17日㈭10時 議会運営委員会
21日㈪10時 本会議

 議事の都合により日程などが変更される場合があります。
傍聴などの問い合わせは堺市議会事務局議事課(228―7812)まで。


“つるや楽器”
堺 町並み スケッチ(256)
野 村 亜紀子

静かな街
野 村 亜紀子
 コロナが収まりません。遠出をする気も起らないので、運動がてら歩く事にする。阪堺線の宿院周辺は古い商店や史跡が点在し、改めて見ていくと楽しい。阪堺線の東側、山之口商店街の周りは意外と歩いていない。料亭が数軒程ある人気のない通りに「琴三絃つるや」という三味線の店がありました。三味線の製造工程は分割されており、「つるや」は最終工程の組み立てと皮張りを行っているそうです。
 今から30年程前、堺で三味線が作られている事を知りました。子どもの頃、琴を習っていたので、和楽器が堺で作られている事を嬉しく思ったものです。好きで習っていた訳ではないので、待ち時間の長さと、正座と、先生の唄う声でたまらなく眠くて辛かった記憶しかありません。南宗寺近くの先生宅まで子ども用自転車で30分以上かけて通いましたが、戦後10年にもならない頃、自転車に乗りたくて友達が付いて来ては、私のお稽古中の1時間程の間乗り回していました。南宗寺付近の土居川の雑草とごみだらけの川、砂利道の暑い日差しとまぶしさが思い出された一日でした。

田中公道氏
61周年テノールリサイタル
8月開催

 6月19日、住友生命いずみホール(大阪城公園駅前)で予定されていた、田中公道氏のテノールリサイタル「オペラ歌手デビュー61周年・妻と共に歩んだ歌人生」はコロナ感染症のため8月27日㈮15時開演に延期されることが決まりました。問合せは大阪アーティスト協会(06―6135―0503)まで。



 菅原神社(池田典子宮司、堺区戎之町東)の社務所内の「日本庭園」で開催される「ホタル観賞会」は、今年、コロナウイルス感染症の影響で中止になりました。



ゴルゴ13がマスク
着用を呼び掛け

 堺市は、「ゴルゴ13」などの作品で知られる堺名誉大使で劇画家のさいとう・たかを氏の協力のもと、コロナウイルス感染拡大防止の啓発ポスターを作成。「ウイルスを封じ込めたければ、とにかくマスクをつけることだ・・・」。マスク姿のゴルゴ13が作中さながらのセリフとともに描かれている。マスクの重要性を改めて啓発し、引き続き新型コロナウイルス感染拡大防止への協力を呼び掛けている。同ポスターは6000部作成され、市内の駅や飲食店、市の関連施設などに掲示されている。
 さいとう氏は「私の作品が、個人的に思い入れある堺市に、少しでもお役に立てるならば幸いです」とコメントを発表した。



建築家・丹下健三
北野田駅前
再開発案を考える

 特別企画「建築家・丹下健三先生設計の幻の北野田駅前再開発計画案について考える集い」が6月12日に開催される。堺市立東文化会館(北野田駅前)で、11時から。平成初年に記載された新聞記事などをもとに考える。主催・明治建築研究会(柴田正巳代表・090―4289―1492)。
 『近代建築の幻燈上映会(8)』各地に残る忘れられている旧遊郭建築を見ながら近代建築の面白さを紹介。参加無料、直接会場へ。6月19日、11時から。講師・明治建築研究会代表 柴田正己氏。



国防と神社(39)

承久の変800年シリーズⅤ
上皇方で殉節した忠臣たち 前編

大阪観光大学講師 久野 潤

 前回まで、承久の変の後鳥羽(第82代)・土御門(第83代)・順徳(第84代)3上皇ゆかりの神社を取り上げた。今回より上皇に従い、処刑された公卿や武将に触れてゆきたい。
 後白河法皇近臣の権中納言藤原光雅の次男である葉室(藤原)光親は、後鳥羽上皇側近の中心人物といえる。寿永2年(1183)わずか8歳で蔵人に補せられ、蔵人頭、参議を経て建保5年(1217)正二位に叙せられた。才学優れる光親は後鳥羽・順徳両上皇に厚く信任され、妻の経子そして娘の満子も順徳上皇の乳母を務めた。
 後鳥羽上皇の院司として北条義時討伐の院宣を書き下したのも光親だが、当初討伐は不可能として何度も諫止を試みたものの果たせなかった。承久3年(1221)6月14日幕府軍が京都に突入したのち、総大将の北条泰時(義時の長男、のち第3代執権)が「合戦張本公卿」を申し出るよう要請した際、先んじて自らの責任を宣明し、葉室宗行・源有雅・高倉範茂と6月24日六波羅に出頭。光親は武田信光に預けられ、共にその領地である甲斐国(現在のほぼ山梨県)へ向かう途中、幕府の命により駿河国加古坂(現山梨県山中湖村の籠坂峠)で斬首された(享年46)。後鳥羽上皇に対する諫状数十通が残されていたのを知った泰時は、〝君側の奸〟として処刑したことを後悔したという。
 葉室光親はその最期の地において、加古坂神社(山中湖村山中)で祭神として祀られている。また同村において、長池の村民に学問や武芸を伝授していた伝承があり、村人が光親を葬ったとされる静岡県須走村(現小山町、山中湖村に隣接)に明治20年(1887)「按察使権中納言藤原光親卿塚」が建立された。長池の天神社(山中湖村平野)では、光親が菅原道真と合祀されている。