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特別投稿

アセアン外交の醍醐味

―国際関係は大国が全てでない
明治大学教授 伊藤 剛

　どうやら世の中は「コロナ後（Ａｆｔｅｒ Ｃｏｒｏｎａ）」に見通しが立たないということに気づき始め、最近は「コロナと共に（Ｗｉｔｈ Ｃｏｒｏｎａ）」の時代をどう生きていくかに焦点が移りつつある。新型コロナウイルスを最初に広めた中国は果敢に「マスク外交」を展開するとともに、実は根源はアメリカだったのだと難癖をつけ始め、それに対しアメリカは証拠もろくに開示せずに中国の細菌研究所によって人災がもたらされたと主張し始めている。意外にも、国際政治は「子供同士の喧嘩」と大して変わらないかもしれない。もっとも、戦争という殺し合いが合法化される点で大いに異なるのだが。
　アメリカも中国も、国際社会の牽引役として振舞おうとする一方で、国益第一主義で他国のことなどお構いなしにも見える。この「分裂病」的行動をどのように解釈したら良いのだろうか。
　この「コロナと共に」の時代における国際政治の大きな変調は、三つに分かれる。第一に、新型コロナウイルス後の世界は、弱肉強食の国際政治が一層強くなる。相手国をねじ伏せるにしても、他国と協調政策を採るにしても、どちらにせよ強い国がイニシアティブを取って行く。他の国が喜ぶことをすると「リベラル」と呼ばれ、嫌がることをすると「現実主義」「強硬外交」というまったく異なるレッテルが貼られる。いずれにせよ、大国が国際政治全体を意のままに操ることができる度合いが大きくなる。
　第二には、グローバル化によって「公共善（ｐｕｂｌｉｃ ｇｏｏｄｓ）」に加えて、「公共悪（ｐｕｂｌｉｃ ｂａｄｓ）」も蔓延することが、今更ながら明確になったことである。国際的な制度が進展して、そこに多くの国家が参集したのは、そうすることによって一層便利になるという前提が存在したからである。これまでのグローバリゼーションは、「公共善」をもたらしていた。しかし、今回の新型コロナウイルスは、「公共悪」の側面が存在することを人々に知らしめたのである。しかも、「公共悪」だから全ての国で協力して問題に対処しなければならないということにはならなかった。つまり、公共善はその恩恵に与るべく「バスに乗り遅れるな」となるのに対し、公共悪の場合は、一気に広がる害悪から「自分だけが助かれば良い」となってしまったのである。環境、資源、人身売買、飢餓といったグローバルな問題には、これまで国際協調が比較的容易いと言われていたが、今回のように一気に広がる公共悪は、むしろ自国優位主義を助長した。
　こう考えると、国際政治は大国が全てであるかのように見える。しかし、それは中小国が単独で行動する場合には言えるかもしれないが、大国同士の利害が共有化されない以上、その利害の相違に割ってはいる余地はいくらでもある。国際政治変調に関する第三の論点である中小国の動向について、東南アジア諸国連合（ＡＳＥＡＮ）を中心に次回考えてみたい。
〈つづく〉

新型コロナウイルスの
影響を受けた事業者を

ふるさと納税で応援

　新型コロナウイルスが市内経済に与える影響の長期化が懸念される中、堺市では、市内事業者を支援するため、堺市ふるさと応援寄附金（個人版ふるさと納税）のメニューとして「新型コロナウイルス対策　事業者支援」を新たに設け、寄附金を募集している。
集まった寄附金は、経営に多大な影響を受けている事業者の支援のほか、生活の基盤である雇用維持の支援や新型コロナウイルス終息後を見据えた市内経済の活性化などに活用される。寄附金を活用して実施する事業は、市ホームページで公表予定。
クレジットカード等、銀行振込、現金書留で寄附が可能。詳しい寄附の手続きは、堺市ホームページ（左記参照）から。https://www.city.sakai.lg.jp/shisei/zaisei/furusato/furusatonozei/corona-hurusatosien.html

　市は、寄附を通じて、市民とともに市内事業者に対する支援を進めていきたい考えだ。
【問合せ先】事業者等の支援に関すること堺市役所産業政策課（０７２―２２８―７４１４）、ふるさと納税に関すること堺市役所資金課（０７２―２２８―７１９１）

保育料減免
子育て世帯への
特別支援策

　堺市では、新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえ、特に経済的な負担が厳しい子育て世帯への特別支援策として、期間を限定し、認定こども園・保育所等の保育料を特例的に減免する。対象要件は、同感染症の影響等により、主たる生計維持者の事業収入等の減少額が、前年と比べて10分の３以上の見込みであり、事業収入等に係る所得以外の前年の所得の合計額が４００万円以下であること。減免期間は、令和２年８月から令和３年３月末までのうち、申請の翌月から３か月間の保育料が対象となる。

Ｓ－Ｃｕｂｅ〈時代と共に歩む企業(135) 〉
オリジナルアイアン雑貨
組立簡単 消毒液スタンドを開発

ＫＯＺＺｃｒｅａｔｅ代表
羽谷 貴志 氏

鉄製雑貨の企画・販売、グラフィックデザイン
　デザイン、広告、企画をもとに、「デザイン力」「クリエーターの人脈」を最大限に活かし、ものづくり企業と連携、オリジナルデザイン雑貨を開発、販売を行っている。
　羽谷氏の実家である東大阪の鉄工所などとの強いネットワークのもと、メガネスタンド、ペンスタンド等のオリジナルアイアン雑貨を、デザイン企画→開発→製造（外注）→販売までを一貫して行う。
「『デザイン業界の長時間労働、低資金』、『鉄工所の脱下請け、若手人材不足』という問題を解決することを目標に掲げ、鉄工所職人とデザイナーがコラボレーションしたオリジナル商品の開発、販売を通してメーカーとしての自立をめざしています」
　コロナウイルス感染症の影響が多方面におよぶ中、介護関係者から直接依頼を受け緊急対策商品「３秒で設置ＯＫ！ 折りたためる『消毒液スタンド』」の開発、販売も始めた。
　使用現場での簡単な組み立て、発送しやすいコンパクトサイズが特徴、monoKOZZで好評販売中。
　羽谷代表は「突然の開発依頼に対し『ものづくり』の熱い想いをもとに、アドレナリン全開、心を燃えたげらせて、スピードアップで完成させました。必要とされている所への寄贈も積極的に行い、社会貢献にも取り組んでいきたい」と抱負を語る。

会社概要
ＫＯＺＺｃｒｅａｔｅ
代表　羽谷 貴志
堺市北区長曽根町１３０―42
さかい新事業創造センター
（Ｓ―Ｃｕｂｅ）２０２号
ＴＥＬ ０７２―２５８―５２５２
創業　２０１３年
http://kozzcreate.com/index.html

OZZcreateが運営するWEBショップ
・楽天ショップ店
https://www.rakuten.co.jp/monotkc
・ヤフーショップ店
http://store.shopping.yahoo.co.jp/monokozz/
・amazon店
https://www.amazon.co.jp/s?k=monoKOZZ

自社加工商品 アトリエ コンフィチュール

同社が開発した消毒液スタンド
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　㈱さかい新事業創造センター［Ｓ―Ｃｕｂｅ］は、新事業の創出に挑戦する起業家や中小企業を総合的に支援します。
創業をめざす方に最適な創業準備デスクも空室あり!!
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（地下鉄　なかもず駅・南海電鉄　中百舌鳥駅すぐ）
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