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ビン総領事
ベトナム新政権を語る
堺経営者協会 懇話会

 堺経営者協会が主催する経営懇話会(第285回)がベトナム総領事館で6月15日に開催された。
 テーマは「最近のベトナム情勢と新規事業について」。講師はベトナム総領事館 チャン・ドック・ビン総領事館と株式会社加藤均総合事務所 加藤均会長(特定非営利活動法人日越堺友好協会理事長)が務めた。=写真=
 ビン総領事は「ベトナムの概要・日越関係」をテーマに講演、同国の2015年の国内総生産は2011年から最大のの伸び率となったことや、国内総生産は2000億ドル(2015年)といった成長する経済構造、また、新しい内閣、その優先施策(マクロ経済の安定、経済成長の促進)などを最新の情報を解説した。両国がそれぞれの文化を理解し、情報を共有しながら友好関係を推進していきたいと締めくくった。
 加藤均会長は、サン前国家主席の要請により6年前に特定非営利活動法人日越堺友好協会を設立した経過や、ベトナム総領事館の堺誘致を始め多くの交流支援・協力事業を解説、山田実業株式会社と共同で進めているベトナム ビンディン省マグロ漁業の近代化協力事業(JICA委託事業)の進行状況について話した。
 同協会の西村隆会長(株式会社ニッカトー社長)は「堺とベトナムは長い付き合い、近年両国の関係が深まっていることがよく理解できました」と感想を述べた。



第54回 具現展
油絵・水彩・きりえ

大阪展
日時 8月2日(火)〜7日(日)
   9時30分〜16時30分
場所 大阪市立美術館地下展覧会室(天王寺公園内)
京都展
日時 8月16日(火)〜21日(日)
9時〜16時30分(最終日は15時まで)
場所 京都市美術館(岡崎公園内)
主催 具現美術協会
本紙連載「堺町並みスケッチ」の野村亜紀子氏の作品も展示されます



“とうふ屋さん ”
堺 町並み スケッチ(197)
野村亜紀子  

浜寺公園駅
野 村 亜紀子

 夏だ!寒いのも辛いが、暑いのはもっと苦手、我慢するしかない。
 阪堺線の「御陵前駅」から南へ、線路に沿った船待神社裏の細い道は「中筋」60年程前はマーケットが有り買い物の人であふれていましたが、時代と共にわずかに残った商家が店を閉めたまま寂しく建っています。戦前、戦後の昭和の建築物が点在している場所なので時々は、来るのです。忘れていましたが、ここに今も手造りで、水槽に放した豆腐を売っている、お店が有った事を。
 有りました。水の中の長四角な豆腐、昔の記憶そのままで、豆腐嫌いの私も、つい買ってしまいました。まだ続けておられたのですね。自転車で通りかかったおじいさんが、店先で醤油をかけ、いかにも美味しそうに食べて行きました。手を水の中に入れ、そっと取り出し今の時代ですから、パックに入れて、ナイロン袋に入れ、レジ袋に入れて「おおきに」こんな買い物久しぶり、なつかしいひと時、ありがとうございました。暑さを忘れた時間でした。とうふ屋さん元気で長生きして下さい。


健康な歯で得られる素晴らしい人生(4)

 「辛い治療から安心・安全の快適な治療に
  快適な歯科治療で、健康な将来を築きましょう」

大阪中之島デンタルクリニック 院長 山本 彰美

 大阪中之島デンタルクリニックの山本彰美です。
梅雨空のあとに、力強い積乱雲が本格的な夏を感じさせます。
今回も前月号に引き続き、また歯科治療における注意についてのお話しです。前回は、病気をお持ちの方について、緊張が病気を悪化させるお話しで、麻酔(鎮静法)を使うことによって、安全・安心かつ快適に治療をうけていただけるのですが、私はそういった病気がないと安心されている方にも、知っておいて頂きたいこのです。健康だと思われている方でさえ、本人も気づいていない隠れた疾患があることも多く、例えば突然に医療用の薬剤に対して、アレルギーを起こしてとても危険なショック状態になることもあり、歯科では歯ぐきに注射する局所麻酔薬などもその可能性はあります。
現代では様々な化学物質が生活の中に数多く氾濫していて、それらが身体の中に取り込まれることにより、予想できない全身の変化、例えば気道閉塞、呼吸停止、血圧低下、不整脈の発生、けいれん、全身浮腫などといった異常事態が起こるかもしれません。
そういうことが起きると、どうする必要があるか? もちろん救急車の出動を要請することも必要かも知れませんが、はたしてそれで間に合うでしょうか? 低血圧状態が続いたり、呼吸停止状態が続いたりすることにより、脳への酸素供給が滞り、後遺障害が出ることも充分考えられます。すなわち救急車が到着するまでに、医院内での迅速な救急対応が必要です。つまり血圧・脈拍測定や酸素飽和度測定、可能であれば心電図など、また救急薬剤を投与するための点滴や、薬剤の準備などもすぐに対応できるような医院の体制作りが求められるのです。
せっかく健康な毎日を過ごしてもらえるように、歯科医療を受けておられるのですから、歯科医療の際にも可能な限り、安心・安全そして快適な環境で治療を受けて頂きたいと考えています。

大阪中之島デンタルクリニック大阪市福島区福島1―1―51
堂島クロスウォーク4F
診療時間 月〜水・金曜日
10時〜19時
土曜日
10時〜17時
TEL
06―6453―2111
(予約・問い合わせ)
http://www.osakanakanoshima-dc.com/


投稿 
まちのおやじのひとりごと 
其の二十九

「久し振りのうれしいニュース」

 北海道で一週間もの間、行方不明だった田野岡大和君が元気な姿で見つかった。テレビの前で「よかった」と声を出してしまった。どこかに潜り込んで、身体を休めていてくれて無事を祈っていました。本当によかった。
 それは終戦の時、部隊から除隊になり、もとの任地、吉林へ帰る時、列車に日本人は乗車できないので、線路沿いを現地人の住居を避けて何十里も歩き、夜は高粱畠の幹の中に潜り込んで寝た。鶏の声で目覚めて周囲を見渡せば、住居のすぐ近くだったので急いで移動した。大きな騒ぎになったが、このことはまたの機会に話したいと思う。
 夏が来れば、どうしても終戦の事を思うが、90歳ともなれば、昔話の相手も無くなり寂しいかぎりだ。書店を閉め、シャッターを下ろしたままでは長年お世話になった街の方々に申し訳ないので、毎日シャッターを開け、竹細工で人々と触れ合う場所として使っている。
 小売商店も経営者が老齢化し、後継ぎが無く商店街を維持していくのが大変難しい時代であるが、これからの街づくりには新しい世代の人々が求めていることも考え、店の基本方針やこだわりは横において、街全体のバランスを考えながら新しい魅力を作り出す努力が必要だと思う。
 行政にもお願いしたいが、街の構成において点と線をつなぐ事を重視し、バラバラの開発でなくまとまった街づくりを進めていただき、皆がびっくりするような魅力ある「行ってみたい」街を作って下さい。未来の堺のために。

江副 良治(90歳)
(堺区一条通9-22・
風車通り