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2期目就任から早いもので、1年が過ぎました。
1期目の1年目とは、随分違った1年でしたね。 |
市長
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そうですね。市長初当選後の1年目は、オール野党体制ではじまり、副市長人事も否決されるなど、大変厳しい対応を迫られました。しかし、選挙公約であったLRTの中止のほか、堺東再開発の見直しなどにも取り組む一方、府内トップの子ども医療費助成や放課後の無料学習「マイスタディ事業」を始めるなど、手探り状態ながらも必死で走った1年でした。
2期目のこの1年は、3つの挑戦(子育て、歴史文化、ものづくり・環境)を着実に進めてきた成果が、それぞれの分野で、少しづつ実を結んでいます。 |
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さて、昨年9月の選挙では、「堺はひとつ!」の合言葉で、多くの市民の皆様の信託を得られたのですが、その後、大阪維新の会が「堺マニフェスト」を出し、堺市を大阪都に編入し特別区にすると書いてありますね。 |
市長 |
昨年9月の堺市長選挙で堺市民の民意が示されたことを忘れておられるのですかね。大阪維新の会は、民意を最も重要なものと考えているのではなかったのでしょうか。
このマニフェストで、特に問題だと感じるのは、特別区になったら大幅に財源が減ることをまったく書いていないんですね。1300億円の堺市の税収のうち、23%の305億円が、広域自治体に吸い上げられるんです。今政令指定都市として市民に提供できているサービスができなくなるんです。こういうふうな大事な財源の問題を示さず、夢を振りまく、幻想を振りまく、市民にとって一番の問題だと思います。 |
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また、先の議会でも、大阪維新の会が配布した広報誌(維新プレス号外号)についての質疑がありました。特に、泉北高速鉄道に関する内容は、いい加減だと議会でも指摘されていましたね。 |
市長 |
「維新」の広報誌では、泉北高速鉄道について自分たちがあたかも80円値下げを実現したかのようになっていますが、10円値下げの外資ファンドへの株式譲渡に最後までこだわったのは大阪維新の会ではなかったでしょうか。あわせて主張している「乗り換えなしで梅田に行ける」も、南海電鉄会長も技術的、財政的に難しいと認めているところです。 |
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まさに夢物語の域を出ないという感じですね。
市長 政治は生活です。市民の皆さまのくらしの安全・安心、利便性を着実に向上させていくことが大切です。私は地道にしっかりと市民の皆さまの生活を守っていきたいと思います。 |