―― 先月、堺東に「キッズサポートセンターさかい」がオープンしました。子育て世帯の方から注目されていますね。
市長 本市がめざす「子育てのまち・堺」のシンボルともいえる、行政と民間が連携して子育てを支援する新しい施設が高島屋堺店の9階にオープンしました。全国的にもほとんど例のない取り組みではないでしょうか。
世界中から集めた遊び道具や運動施設を備えた「キドキド」という親子の室内遊び場をはじめ、憩いや交流の空間、絵本の広場などを設置しており、子育てに関する相談にも応じています。また、同じフロアの隣にある「堺マザーズハローワーク」とも連携し、子育てと仕事の両立をめざす方への支援も行っています。
ぜひ、多くの方に気軽に訪れていただき、子育てに関する不安感や負担感の軽減につなげたいですね。
―― 発達障害児に関する相談・支援にも力を入れているとか。
市長 市民の皆様に「子育てしやすい」と実感していただくためには、環境整備だけでなく、子育て家庭が抱えるそれぞれの悩みに寄り添い、きめ細かな支援を行っていくことが重要です。
キッズサポートセンターでは、大阪大学と連携して、専門スタッフによる相談を実施するなど、発達障害の疑いのあるお子さんとご家族をサポートするための、さまざまな取り組みを展開していきます。市民の皆様が気軽に訪れ、お子さんの発達や子育ての悩みなどの相談ができ、発達障害の早期発見・早期支援につながる、非常に意義のある事業だと考えています。
―― 堺東という立地の良さから、中心市街地の賑わいも期待できますね。
市長 この施設の核となる「キドキド」という遊び場は、民間企業が運営しています。全国19カ所で、年間200万人を超える来場者があり、堺でも10万人程度の来場者が見込まれています。
堺東商店街では、センターの来場者の方々に堺東周辺の商店街にお越しいただけるよう、堺東ランチマップの活用や小規模コミュニティホールの整備など新たな取組みを始めています。
センターのオープンを機に、民間事業者の皆さんが自らの発意で、創意工夫を凝らしながらさまざまな取組みをすすめていただき、中心市街地の回遊性を高め、賑わいにつなげていただくことを期待しています。
―― 今年度から、妊婦健診の公費負担を拡充するなど、子育て施策がさらに充実し、市民の皆さんの期待も膨らんでいます。
市長 堺市では、マスタープランの3つのリーディングプロジェクトの筆頭に「子育てのまち・堺」を掲げ、子育てしやすい環境づくりに徹底的にこだわってきました。
近年、本市の合計特殊出生率は回復傾向にあるほか、昨年度の市民意識調査でも「子育てしやすいまち」と感じていただける方が増えており、今までの取り組みの成果が表れてきているのではないかと思っています。
今後も、さまざまな子育て支援施策を推進し、社会全体で子育てを支え、誰もが「子育てしやすい」と実感できる「子育てのまち・堺」の実現に全力で取り組んでまいります。 |