災害訓練の実施を

大阪地連部長 荒川龍一郎氏（中）、 阪南地区隊長 長谷川博志氏（右）、 堺市議会議員 加藤均氏（左）

２月26日(日)
（毎月第四日曜日開催）
　午前９時30分〜午後３時
魚市、 野菜果物市、 和洋アンティーク、 東南アジア雑貨、 花と緑、 似顔絵、 ポルトガルパン、 年金労働相談、 占いの館 （夢庵）
「夢お旅寄席」
講談師　旭堂小南陵
　夢浪漫本舗
（山之口商店街内）
　午後６時〜８時
　木戸銭　１、 ０００円
主催・お問い合わせ
大小路界隈 「夢」 倶楽部事務局
　堺市市之町東６丁２│15
　 （奥野晴明堂内）
ＴＥＬ ０７２-２３２-０４０５
ＦＡＸ ０７２-２３３-７６４５

　１月23日(月)堺市民会館で２００名の参加のもと 「先人に学ぶ暮らしのお茶」 の特別講演が行われた。
　講師の谷本陽蔵氏 （つぼ市製茶本舗代表取締役・関西学院大学非常勤講師） はまず日本の 「水」 は高価なものであり世界中でどこでも 「水」 を飲めるのは日本だけであると述べる。 例えば除夜の鐘・元旦とともに 「若水」 と呼び、 元旦に 「大福茶」 を飲む習慣がある。
　これは元来 「皇服茶」 と呼ばれる宮中のしきたりが一般化されたもので一年の健康を願う伝統儀式である。 ただの井戸水が元旦とともに 「若水」 となり茶を加えて、 大福茶などの文化は世界に類を見ないものだ。 次に日本の市民が中国からの茶を知り拡がったのは紀元９５１年の頃であり、 おりから疫病の流行の時、 京都六波羅蜜寺の空世上人が茶に祈りをささげて、 道行く京都の人々に 「施茶」 したのがはじまりと伝えられる。 以来一般市民の人々の喫茶の風習が根づいて来た。 茶は本来めでたいものであり香典返しのお茶のイメージは誤りである。 九州熊本佐賀長崎などでは婚礼の時、 嫁側の結納茶の風習がある。 お茶の木は一度だけ移植が可能だが二度は無理、 即ち一度嫁つぐ二度と変わらぬその意が込められている。
　武野紹鴎その弟子 「千利休」 又その弟子の山上宗仁孫弟子南保宗慶など全て堺出身の偉人で堺の 「茶文化」 は世界の文化であると熱く語った。

　本年一月二日、 小生の師である司馬遼太郎先生が眠る、 京都西本願寺本堂奥勧学谷墓所へ参らせていただいた。 美しいユリの花が供えられていた。 小生も近くで買った花それと灯明と香を供え経を唱えさせていただいた。 そのお陰で心を新にすることが出来た。
　近ごろ世の中で起きる事柄が、 一般の人々にわかりにくくなってきている。 昭和三十六年夏、 私が堺に帰りますと先生に伝えたところ、 先生は二枚の書き物をくだすった。 その一枚の中に、 昔西洋では商人の紋章と盗賊の紋章とおなじだと云われていたが、 今日では、 正義のある商人が大をなす。 正義とは他人の利益を考えてのち、 自分の利益を考えることだと、 書いてある。 少し小生のことを書いてみるが、 何事をやる時に於ても、 どうすれば一番よいのか他者の事も考えて行動しているつもりである。 最近テレビ報道されているごとく、 自分さえ利益があればよいというような事が、 多すぎるのではないかと思うのである。
　先日第百六十四通常国会が召集され、 その間小泉首相の施政方針演説の中で首相は、 物で栄えて、 心で滅ぶことのないようにと 「人間力」 の向上を掲げられた。 又首相は幕末の思想家、 吉田松陰が説いた 「志士は溝壑こうがくに在るを忘れず」 という孔子の言葉を紹介している。 この意味は物事の実現の為には、 我が身が溝や谷に落ちて屍をさらしてもかまわないと、 常に覚悟して物事をするという事の心がまえのことであると説いている。 しかし、 そのようなことを現実に実行出来る人がほんとうにいるのか、 疑いたくなる現代の世相である。 是非そういう人が出てきてもらいたい。 そうなれば、 国民又他国からも尊敬される立派な国家になるであろう。
　堺市第十七区選出の西村真悟衆議院議員、 弁護士法違反等で起訴されている。 弁護士の名義を人に貸すと云うことはどういうことか、 又、 命より次に大事な印を人に貸すという人が、 何を考えているのか、 民主党の比例代表で当選した人が、 民主党から除籍され、 いまだ議員をやると云っている。 その理由は拉致被害者救出運動の大切な時期議席を維持しなければならないと判断したと云っている。 小生は逆ではないかと思っている。 被告となっている人に信用あるのか。 そんな人を信用するのか。 是非議員を辞職し一兵卆として出直すべきであろう。

南海通信社代表
中　村　泰　彦