今コンピューターがない生活というのは、かなり考えづらい。文書を作成する時につくづく思う、もしコンピューターがなければ脚注をつけたり、訂正したりするのにどれ程の手間がかかるだろう。そして世界各国の人々と、手軽に電子メールで通信ができる。何とも便利になったと感嘆せずにはいられない。
しかし実は、ぼくはコンピューターというのが大の苦手。電話やファックスのように単なる機械として使うことは何とかできるが、プログラムのインストールや込み入った操作となるともうお手上げで、誰かの手を借りなければ何も進まない。
今回登場してもらうのは、コンピューターに関わる思い出深い友人。名前はアレシュ。彼とは1994年の9月頃、お互いが在籍するオーストラリアのシドニー大学で会った。コンピューター専攻の学生で、旧チェコスロバキア今はチェコ共和国出身の若者だ。アレシュはいつも、食パンを持っていた。お金がないので、それが彼の朝食、昼食になるのだそうだ。夜はレストランの皿洗いで生活費を稼ぐというまさに苦学生だった。
チェコはその当時、社会主義を捨て新たに国の歩みを始めたばかりで、国民所得は他のヨーロッパ先進国や日本などとは比べ物にならないくらい低く、アレシュは学費と生活費のほとんどを自分で稼いでいた。こちらも貧乏学生なので、その態度に共感し大いに助け合ったのだ。実は、よく助けてもらったのはぼくの方。このアレシュ、コンピューターには滅法強く、ぼくのコンピューターの先生として大活躍してくれた。
大学院生活を始める時、アレシュはぼくに言った。「コンピューターがなくちゃ駄目だね。それに電子メールがなくちゃ困るよ」。ということで、アレシュとぼくは街のコンピューターショップに赴き、限られた予算の中で最もいい機種(とアレシュは言った)を買い求めた。数日後、アパートに段ボールに入ったコンピューター一式が届いた。ぼくはそれらを一応開けてみたのだが、そのまますぐに閉じてしまった。無数にある(と思われる)ケーブルを機械本体にどうつなげていいのか分からず、途方に暮れたのだ。ぼくはアレシュに電話をした。
アレシュはやけに興奮気味で、アルバイトが終わったらすぐに来ると言う。しかし、彼のアルバイトの終わりは夜中の一時を過ぎるはず。彼はコンピューターに関する限り24時間体勢なのだ。約束通りアレシュは真夜中過ぎにやってきて、見事にコンピューターをセッティングしてくれた。しかし、それからが大変。彼はコンピューターの機能を一つ一つ解説してくれる。こちらはもう眠いのだが、アレシュは新しいコンピューターに夢中になって帰る気配はない。彼の親切に感謝しつつも、「この説明はいつ終わる?」と思い始めている。結局、ぼくら二人は新しいコンピューターを前に夜明けを迎えたのだった。
しばらくして、今度はインターネットを始めなければと言う。今となっては毎日使って重宝しているが、当時ぼくはインターネットなどというものについて一切知らず、アレシュに最初から丁寧な説明を求めなくてはならなかった。なるべくお金を節約したいぼくは「そんなものいらない」と言ったのだが、アレシュは絶対にあったほうが便利だと言う。大学にもそれなりの設備があるから、自宅にも必要だとは思わなかったのだ。しかし、アレシュは克明に経済的な方法を調べ上げてきた。大学を通してインターネット契約をすれば、格安で済むという。シドニーの市内電話料金は無料なので、計算してみるとそう大した額でもない。「格安」という言葉に惹かれ、ぼくもアレシュに同意した。
ぼくの小さなアパートの部屋のコンピューターが世界とつながったその日、アレシュは「インターネットを通じて世界の人々とその場でやり取りができる!」と興奮気味に言っている。ぼくが余り興味を示さないので大いに不満そうである。そして、デモンストレーションとして、ドイツにいる誰かといわゆる「チャット」(という言葉がコンピューター用語として使われていることも知らなかった)を始めた、ぼくの前で。「ドイツは今、何時ですか?」「朝食には何を食べましたか?」などとやっている。振り向きざまにぼくに「すごいだろ?」と満足気な表情でアレシュは言った。しかし、ぼくは、それがどうした!そんなもののどこが楽しい?と思うのみ。
「コンピューターで友だちを作るなんてナンセンス!」という憎まれ口をたたいたのだが、アレシュは嫌な顔も見せずそれからというものコンピューターに関する面倒をよく見てくれた。次回は、そんなエピソードを紹介しよう。
インドネシア ナショナル大学客員教授(博士)
加藤 久典
6月19日(日)、第75回堺市種目別優勝大会「なぎなたの部」(主催 堺市教育委員会、堺市体育協会主管 堺市なぎなた連盟)が堺市大浜体育館剣道場で開催された。=写真=
開会式で加藤均大会顧問は「なぎなたは、“礼にはじまり礼に終わる”という日本古来の武道です。選手の皆さんは正々堂々、日頃の練習の成果を発揮して下さい。」と激励。
塩路友子さんが力強く選手宣誓を行った。
各部の入賞者は次のとおり。
演技の部
小学生低学年
1位 日山 菜々(仕かけ)
2位 森 恵士
1位 日山 樹(応じ)
2位 山本 真梨子
小学生高学年
1位 林田 葉純(仕)
2位 西村 咲哉
1位 岩瀬 友里(応)
2位 青木 克仁
中学生
1位 松下 由佳(仕)
2位 北野 めぐみ
3位 堀切 わかな
1位 古川 由樹(応)
2位 北郷 安希
3位 仲谷 友里
高校生
1位 金岡 智子(仕)
2位 杉本 恵美
3位 村瀬 詩織
1位 野山 陽子(応)
2位 久原 瞳子
3位 北郷 早紀
試合の部
小学生低学年
1位 日山 樹
2位 山本 真梨子
3位 日山 菜々
小学生高学年
1位 林田 葉純
2位 岩瀬 友里
3位 林田 智笑
中学生
1位 古川 由樹
2位 仲谷 友里
3位 岡村 菜奈
高校生
1位 久留 由加里
2位 作田 佳子
3位 冨田 裕子
男子
1位 森 脩
2位 奥田 浩之
3位 川元 直樹
5月17日 市川市 5人
・指定管理者制度について
5月20日 天童市 7人
・子育て支援プラザについて(同施設見学)
演劇講座(オペレッタ)
日時 7月31日〜8月28日 13時30分〜16時
対象 小学3〜6年(定員30人)
教材費 800円
ヒップホップ講座
日時 7月27日〜8月28日 10時〜12時(全10回)
対象 小学4年生〜中学生 (定員30人)
スポーツ保険料として500円が必要
ファミリープラザ
木で暗算に強くなるゲーム盤(低学年)、レッサーパンダ(高学年)を作ります。
日時 7月24日(日)(低学年)
8月7日(日)(高学年)
10時〜15時(各30人)
対象 小学生とその保護者
材料費 300円が必要
各講座の申し込み
7月1日〜8日まで電話かFAX(1人1通のみ。講座名、住所、氏名、学校名、学年、電話・FAX番号を記入)応募多数の場合は9日に抽選。定員に満たない場合は、以後先着順。
*演劇・ヒップホップ講座は、8月28日(日)に発表会を行います。
場 所
堺市柳之町西1丁3―19
TEL 229―5120
FAX 228―5244
休館日
7月4・11・18・19・25日、8月1日
最近よく見聞きするものに「温泉治療」なるものがある。週末には家族とか親しい者達と温泉へというリゾート感覚的な温泉旅行とは別にワラにもすがる思いで温泉地に出向く温泉治療組も多く見かける。
温泉の湯治の効能として皮膚病、神経痛等に効き目があることを掲げている温泉も多く、そのような温泉に様々な疾患をもった人々が集まるのである。そこで、そういう場所で要した湯治費用が三月の確定申告時の医療費控除に該当するのか否か?
「治療の一環」という意味では当然医療費控除に該当するのでは?と考えられ勝ちだが、これはダメである。
普通、一般的に言われているところの温泉治療は医師の診療には該当せず、「冷え性」とか「腰痛」に効くからという理由だけでは「ノウ」と言わざるを得ないのである。
但し例外はある。厚生労働大臣の認定を受けた「温泉利用型健康増進施設」で治療を行なわせる旨の医師の証明書がある場合には、施設の利用料金等は医療費控除の対象となるので大いに活用したいものである。
税理士 大西 正芳