タイの古都アユタヤはバンコクからさほど離れていませんが、 町の雰囲気は少し異なります。 もちろん、 遺跡を多く抱える歴史の町としてどことなく上品な空気を漂わせています。
その一方で、 町を行く人々の動きが何か大胆で、 時間がそれこそ大波のように流れていくような感じを抱かせます。 それは決して追い立てられるような切迫感ではなく、
生きている人間が躍動し、 そこからとてつもない力が生まれているような 「たくましさ」 と言ったら一番適当かもしれません。
夕暮れのアユタヤの町を行くと、 他の東南アジアの町と同じように道のあちこちに屋台の食べ物屋を見つけることができます。 ですが、 多くの屋台が集まるのは町はずれの一角、
川のほとりの広場です。 昼間は駐車場となっていますが、 日が暮れる頃から屋台の設営が始まり川を眺めながら食事ができるように、 テーブルや椅子もそこかしこに並べられます。
ランプや裸電球の下では、 新鮮な海の幸、 香料の効いたスープやそば、 新鮮な野菜、 栄養のありそうな焼き鳥などが料理され、 まるで人々を招くようにおいしそうな香りを漂わせています。
アユタヤに沈む夕日
その料理の種類をよくよく見るとそれが単に 「タイ料理」 に留まっていないことに気づきます。 例えばインドにその起源を持つという 「マルタバック」
というお好み焼き風の食べ物。 これはインドネシアなどでも人気がある庶民のスナックです。 中国風の鶏肉や鴨の丸焼き、 西洋風の菓子パンなど、
国際色がとても豊かです。 この屋台広場はまさに、 アユタヤの歴史を肌で感じることができる場所です。 食文化の豊かさはそのまま歴史の深さと通じているのかもしれません。
今から何百年も前に東南アジアのこの小さな町に住んでいた人々は、 世界中の人々を相手に暮らしていたのです。 アユタヤが今でも、 どこか力強いエネルギーに溢れた雰囲気を持っているのはその名残かもしれません。
世界に開かれた国際王朝
アユタヤは遺跡の町として知られていますが、 忘れてならないのはかつて世界中のどの国よりも国際的な先進国家だった、 ということです。 王朝の成立当初から法整備が進められ、
同時に官僚制も整えられました。 これらは現在でもタイ王国の法制度などに影響を与えていると言われています。 アユタヤはこのように高度な文明王朝でした。
そしてその発展した社会基盤を元に、 世界貿易の中心地としての地位を築きあげました。 特に17世紀からはヨーロッパ諸国との関係も深め、 多くの外国人がその地に移り住みました。
そして、 建築技術から食文化までそれまでは知られることのなかった外国の文化がアユタヤにやって来たのです。
船着き場付近の雑然とした通り
当時、 町には多くの外国人居住区がありました。 ヨーロッパ人、 中国人、 インド人、 アラブ人、 そしてもちろん日本人もそれぞれの地域社会を形成していました。
最盛期の総人口は当時のパリやロンドンを凌駕していたと言われており、 その繁栄が伺われます。 日本人も多いときには1500人がアユタヤに暮らしていたといいます。
その中でも特に有名なのが山田長政です。 出身地や生年月日も定かではありませんが、 江戸時代の初頭にアユタヤに渡ったとされています。 この長政を始めとした日本人は主にアユタヤの王宮の傭兵として戦の度に大きな功績をあげていたと記録にあります。
山田長政は護衛兵の隊長としてその活躍が認められ、 最高官位を王から与えられました。 日本人は国際王朝アユタヤで重要な役割を果たしていたのです。
日本ではそれから鎖国体制が確立し、 アユタヤの人々が17世紀に楽しんだカステラを日本人は19世紀まで味わうことはありませんでした。 その意味でタイは日本にとって国際化の大先輩です。
現在でも外交上手といわれるタイですが、 その理由は“国際王朝アユタヤ”にあるのかもしれません。
デ・ラ・サール大学助教授(博士)
加 藤 久 典
第74回堺市種目別優勝大会 「なぎなたの部」 (主催 堺市教育委員会、 堺体育協会 主管 堺市なぎなた連盟) が6月20日 (日)、
堺市大浜体育館剣道場で開催された。=写真=
開会式で加藤均大会顧問は 「なぎなたは“礼にはじまり礼に終わる”といった日本古来の武道です。 選手の皆さんも正々堂々と日ごろの練習の成果を発揮して下さい。」
と挨拶。 続いて塩路友子さんが力強く選手宣誓を行った。
白熱した各部の入賞者は次のとおり。
演技の部
・小学生低学年
優勝 日山 樹・林田智笑
2位 日山菜々・山本真梨子
3位 山口茉理・溝端万依
・小学生高学年
優勝 西村咲哉・岡村菜奈
2位 益田徳子・林田葉純
3位 小杉実季・岩P友里
・中学生
優勝 北川実果・金岡智子
2位 北野めぐみ・佐藤由梨
3位 松下由佳・古川由樹
・高校生
優勝 藤並理紗・松田ゆかり
2位 冨田裕子・林田 泉
3位 杉本恵美・山中 律
試合の部
・小学生低学年
優勝 林田智笑
2位 溝端万依
3位 西村咲哉
・小学生高学年
優勝 岡村菜奈
2位 益田徳子
3位 林田葉純
・中学生
優勝 古川由樹
2位 西村 彩
3位 北郷安希
・高校生
優勝 松田ゆかり
2位 林田 泉
3位 石田千佳
男子試合の部
優勝 奥田浩之
2位 川口尚志
3位 堀 敦義
降雪確立100%、 ハーベストの丘に雪が降る!!
約10トンの氷を使って、 専用の降雪機械で作った 「雪」 が降ります。
日 時
7月17日 (土) 〜19日 (祝)
8月13日 (金) 〜16日 (月)
各日14時〜 (約20分程度)
場 所 芝生広場
夏休み特別体験
“木のクラフト教室”
木を使ってのおもちゃ作りや、 時計作りまで! 子どもから大人の方まで、 時間を忘れて楽しめます。
日 時
7月17日 (土) 〜8月31日 (火)
毎日10時〜16時
場 所
雑貨クラフト館 (平日)
食のホール (週末)
料 金 800円
※7月17日 (土) 〜9月26日 (日) までの土、 日、 祝とお盆期は20時まで夜間営業
お問い合せ
ハーベストの丘
堺市鉢ヶ峯寺2405−1
TEL 296−9911
FAX 296−9920
コーラス講座
日時 7月23日〜8月29日
10時〜12時(全12回)
対象 小学1〜4年生
定員 30人
教材費 250円
演劇講座 (オペレッタ)
日時 7月28日〜8月29日
13時30分〜16時(全15回)
対象 小学3〜6年生
定員 30人
教材費 800円
ヒップホップ講座 (ダンス)
日時 7月23日〜8月29日
10時〜正午(全10回)
対象 小学4年生〜中学生
定員 30人
スポーツ保険料として500円が必要
・以上3講座は8月29日開催の青少年センター文化祭で舞台発表を行います。
ファミリープラザ
木で動物を作ります。
日時 7月24・25日
10時〜15時
対象 小学1〜3年生とその保護者
木でからくり人形を作ります。
日時 8月7・8日
10時〜15時
対象 小学4〜6年生とその保護者
定員 各32人
材料費 300円
※各2日で1講座
各講座の申込方法
7月1日〜8日まで電話かFAX (1人〈家族〉1通のみ。 講座名、 住所、 氏名、 学校名、 学年、 電話・FAX番号を記入) で。
場 所
堺市柳之町西1丁3―19
TEL 229―5120
FAX 228―5244
休館日
7月5・12・19・20・26日
8月2日
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TEL 072−221−0001
一般社会と違って官庁等においては何かと判りにくい表現にとまどうことが多々ある。 特に税務署で使われている用語や言葉にも同様なものがある。
例えば、 「更正」 と 「決定」 と言う用語であるが、 その違いを知らない人が少なくないので述べることにする。
これらの違いだが、 まず 「更正」 は納税の申告書が提出されていることを前提にされた処分であるのに対して、 「決定」 は申告書の提出義務者が申告書を提出していない場合に行われる処分である。
そしてこの二つの違いは納税者に対するペナルティの違いとして現れるものである。 例えば、 ペナルティ的な性質の強い加算税において、 「更正」
だと過少申告加算税として増差税額の10%が課税されるが、 「決定」 になると無申告加算税となり納付税額の15%が課税され、 5%分を余分に払うことになるのでくれぐれもご注意していただきたい。
税理士 大西 正芳